石川啄木
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ある日のこと 室(へや)の障子(しやうじ)をはりかへぬ その日はそれにて心なごみき 石川啄木…
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やまひある獣(けもの)のごとき わがこころ ふるさとのこと聞けばおとなし 石川啄木…
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世わたりの拙(つたな)きことを ひそかにも 誇(ほこり)としたる我にやはあらぬ 石川啄木…
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いつしかに 情(じやう)をいつはること知りぬ 髭(ひげ)を立てしもその頃なりけむ 石川啄木…
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ひとりの人と友人になるときは、その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。石川啄木…
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こころよき疲れなるかな 息もつかず 仕事をしたる後(のち)のこの疲れ 石川啄木…
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気の変(かは)る人に仕(つか)へて つくづくと わが世がいやになりにけるかな 石川啄木…
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あたらしき心もとめて 名も知らぬ 街など今日(けふ)もさまよひて来(き)ぬ 石川啄木…
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二日(ふつか)前に山の絵見しが 今朝になりて にはかに恋しふるさとの山 石川啄木…
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負けたるも我にてありき あらそひの因(もと)も我なりしと 今は思へり 石川啄木…
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