石川啄木
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さびしきは 色にしたしまぬ目のゆゑと 赤き花など買はせけるかな 石川啄木…
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詩はいわゆる詩であってはいけない。人間の感情生活の変化の厳密なる報告、正直なる日記でなければならぬ。石川啄木…
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東海(とうかい)の小島(こじま)の磯の白砂(しらすな)に われ泣きぬれて 蟹(かに)とたはむる 石川啄木…
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空寝入(そらねいり)生あくび《「生」&「口+去」&「呻」》など なぜするや 思ふこと人にさとらせぬため 石川啄木…
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夜明けまであそびてくらす場所が欲(ほ)し 家(いへ)をおもへば こころ冷(つめ)たし 石川啄木…
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石をもて追はるるごとく ふるさとを出(い)でしかなしみ 消ゆる時なし 石川啄木…
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殴(なぐ)らむといふに 殴れとつめよせし 昔の我のいとほしきかな 石川啄木…
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新しき本を買ひ来て読む夜半(よは)の そのたのしさも 長くわすれぬ 石川啄木…
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恋は人生のすべてではない。その一部分だ。しかもごく僅かな一部分だ。石川啄木…
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大(だい)という字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて帰り来(きた)れり 石川啄木…
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