石川啄木
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よく笑ふ若き男の 死にたらば すこしはこの世さびしくもなれ 石川啄木…
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人みなが家(いへ)を持つてふかなしみよ 墓に入(い)るごとく かへりて眠る 石川啄木…
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今日聞けば かの幸(さち)うすきやもめ人(びと) きたなき恋に身を入(い)るるてふ 石川啄木…
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あらそひて いたく憎みて別れたる 友をなつかしく思ふ日も来(き)ぬ 石川啄木…
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旅七日(なのか) かへり来(き)ぬれば わが窓の赤きインクの染(し)みもなつかし 石川啄木…
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はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る 石川啄木…
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ふるさとの父の咳(せき)する度(たび)に斯(かく) 咳の出(い)づるや 病めばはかなし 石川啄木…
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何がなしに 息きれるまで駆け出してみたくなりたり 草原(くさはら)などを 石川啄木…
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叱られて わっと泣き出す子供心 その心にもなりてみたきかな 石川啄木…
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汽車の窓 はるかに北にふるさとの山見え来(く)れば 襟(えり)を正すも 石川啄木…
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