石川啄木
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こみ合(あ)へる電車の隅(すみ)に ちぢこまる ゆふべゆふべの我のいとしさ 石川啄木…
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一度でも我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと 石川啄木…
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わが抱(いだ)く思想はすべて 金(かね)なきに因(いん)するごとし 秋の風吹く 石川啄木…
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ふるさとに入(い)りて先(ま)づ心傷いたむかな 道広くなり 橋もあたらし 石川啄木…
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わが去れる後(のち)の噂(うはさ)を おもひやる旅出(たびで)はかなし 死ににゆくごと 石川啄木…
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汽車の旅 とある野中(のなか)の停車場の 夏草の香(か)のなつかしかりき 石川啄木…
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時代に没頭していては時代を批評する事が出来ない。石川啄木…
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浅草(あさくさ)の夜(よ)のにぎはひに まぎれ入(い)り まぎれ出(い)で来(き)しさびしき心 石川啄木…
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あまりある才を抱(いだ)きて 妻のため おもひわづらふ友をかなしむ 石川啄木…
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くだらない小説を書きてよろこべる 男憐(あは)れなり 初秋(はつあき)の風 石川啄木…
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