伊藤整
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男と女というものは、これは危険な組み合わせでな、時とすると、ものの言い方一つで夫婦別れや人死に、などという事件が起こる。伊藤整…
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愛の実体を追求しすぎることは、ラッキョウの皮をむくようなもので、ムキすぎると無くなってしまいます。伊藤整…
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自分は愛されている、と思っている女はいつも魅力があるものだ。伊藤整…
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愛というのは、執着という醜いものにつけた仮の、美しい嘘の呼び名だ。伊藤整…
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夕映えが美しいように、老人の場所から見た世界は美しいのです。伊藤整…
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自分さえ犠牲になればよいのだ、という情緒的な考え方ほど危険なものはありません。伊藤整…
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善人たちも、また善人と見える人も、実は私と同じように悪の衝動を持っているのだ。伊藤整…
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執着やねたみや憎しみのあるところには、やがてそれをこやしとして愛というものが咲き出るかもしれません。伊藤整…
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女の涙は、必ずしもいま口にしている事を理由として流れているのではない。伊藤整…
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やっといま人生が分かったと思う時、自分は溌剌(はつらつ)として草や木の生い繁る森からもう出はずれる所へ来ている。伊藤整…
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