石川啄木

  1. 石川啄木

    己(おの)が名をほのかに呼びて 涙せし

    己(おの)が名をほのかに呼びて 涙せし 十四(じふし)の春にかへる術(すべ)なし 石川啄木…

  2. 石川啄木

    いつしかに 泣くといふこと忘れたる 我泣

    いつしかに 泣くといふこと忘れたる 我泣かしむる人のあらじか 石川啄木…

  3. 石川啄木

    さりげなく言ひし言葉は さりげなく君も聴

    さりげなく言ひし言葉は さりげなく君も聴きつらむ それだけのこと 石川啄木…

  4. 石川啄木

    気弱(きよわ)なる斥候(せっこう)のごと

    気弱(きよわ)なる斥候(せっこう)のごとく おそれつつ 深夜の街を一人散歩す 石川啄木…

  5. 石川啄木

    人生を縦に見れば理想も希望もあり。之(こ

    人生を縦に見れば理想も希望もあり。之(これ)を横に見たる時、吾人(ごじん)は唯(ただ)痛ましき精力消耗の戦いを見る。石川啄木…

  6. 石川啄木

    腕(うで)拱(く)みて このごろ思ふ 大

    腕(うで)拱(く)みて このごろ思ふ 大(おほ)いなる敵(てき)目の前に躍(をど)り出(い)でよと 石川啄木…

  7. 石川啄木

    とある日に 酒をのみたくてならぬごとく

    とある日に 酒をのみたくてならぬごとく 今日(けふ)われ切(せち)に金(かね)を欲(ほ)りせり 石川啄木…

  8. 石川啄木

    青空に消えゆく煙 さびしくも消えゆく煙

    青空に消えゆく煙 さびしくも消えゆく煙 われにし似るか 石川啄木…

  9. 石川啄木

    長く長く忘れし友に 会ふごとき よろこび

    長く長く忘れし友に 会ふごとき よろこびをもて水の音聴く 石川啄木…

  10. 石川啄木

    かの時に言ひそびれたる 大切の言葉は今も

    かの時に言ひそびれたる 大切の言葉は今も 胸にのこれど 石川啄木…




カテゴリー




  1. 石川啄木

    死ぬことを 持薬(ぢやく)をのむがごとく
  2. 一休禅師

    ゆくすえに、宿をそことも定めねば、踏み迷
  3. グラハム・ベル

    生きていることは素晴らしい。この世界は面
  4. アルベール・カミュ

    人間は現在の自分を拒絶する唯一の生きもの
  5. 萩原朔太郎

    詩は悦ばしいものであるけれど、詩を求める
PAGE TOP