石川啄木
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青空に消えゆく煙 さびしくも消えゆく煙 われにし似るか 石川啄木…
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石ひとつ 坂をくだるがごとくにも 我けふの日に到り着きたる 石川啄木…
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わがこころ けふもひそかに泣かむとす 友みな己(おの)が道をあゆめり 石川啄木…
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先(さき)んじて恋のあまさと かなしさを知りし我なり 先んじて老(お)ゆ 石川啄木…
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ふるさとの訛(なまり)なつかし 停車場(ていしやば)の人ごみの中に そを聴きにゆく 石川啄木…
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やまひある獣(けもの)のごとき わがこころ ふるさとのこと聞けばおとなし 石川啄木…
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二日(ふつか)前に山の絵見しが 今朝になりて にはかに恋しふるさとの山 石川啄木…
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石をもて追はるるごとく ふるさとを出(い)でしかなしみ 消ゆる時なし 石川啄木…
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今日聞けば かの幸(さち)うすきやもめ人(びと) きたなき恋に身を入(い)るるてふ 石川啄木…
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汽車の窓 はるかに北にふるさとの山見え来(く)れば 襟(えり)を正すも 石川啄木…
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