石川啄木

  1. かなしめば高く笑ひき 酒をもて 悶(もん

    かなしめば高く笑ひき 酒をもて 悶(もん)を解(げ)すといふ年上の友 石川啄木…

  2. 世わたりの拙(つたな)きことを ひそかに

    世わたりの拙(つたな)きことを ひそかにも 誇(ほこり)としたる我にやはあらぬ 石川啄木…

  3. 負けたるも我にてありき あらそひの因(も

    負けたるも我にてありき あらそひの因(もと)も我なりしと 今は思へり 石川啄木…

  4. 殴(なぐ)らむといふに 殴れとつめよせし

    殴(なぐ)らむといふに 殴れとつめよせし 昔の我のいとほしきかな 石川啄木…

  5. あらそひて いたく憎みて別れたる 友をな

    あらそひて いたく憎みて別れたる 友をなつかしく思ふ日も来(き)ぬ 石川啄木…

  6. 治(をさ)まれる世の事(こと)無さに 飽

    治(をさ)まれる世の事(こと)無さに 飽きたりといひし頃こそ かなしかりけれ 石川啄木…

  7. 敵として憎みし友と やや長く手をば握(に

    敵として憎みし友と やや長く手をば握(にぎ)りき わかれといふに 石川啄木…

  8. わが去れる後(のち)の噂(うはさ)を お

    わが去れる後(のち)の噂(うはさ)を おもひやる旅出(たびで)はかなし 死ににゆくごと 石川啄木…

  9. 寂寞(せきばく)を敵とし友とし 雪のなか

    寂寞(せきばく)を敵とし友とし 雪のなかに 長き一生を送る人もあり 石川啄木…

  10. よりそひて 深夜の雪の中に立つ 女の右手

    よりそひて 深夜の雪の中に立つ 女の右手(めて)のあたたかさかな 石川啄木…




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  1. 芥川龍之介

    天才の悲劇は「小ぢんまりした、居心地のよ
  2. ホメロス

    最悪の暴君は蜂起する群衆。ホメロス
  3. ウィンストン・チャーチル

    歴史から教訓を学ばぬ者は、過ちを繰り返し
  4. アーサー・アッシュ

    私たちは、手に入るもので生活を営み、人に
  5. ヘルマン・ヘッセ

    おそらくすべての芸術の根本は、そしてまた
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