石川啄木
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いくたびか死なむとしては 死なざりし わが来(こ)しかたのをかしく悲し 石川啄木…
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君に似し姿を街に見る時の こころ躍りを あはれと思へ石川啄木…
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願はくば一生、物を言ったり考へたりする暇もなく、朝から晩まで働きづめに働いて、そしてバタリと死にたいものだ。石川啄木…
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大(おほ)いなる彼の身体(からだ)が 憎(にく)かりき その前にゆきて物を言ふ時 石川啄木…
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死にたくてならぬ時あり はばかりに人目を避(さ)けて 怖(こは)き顔する 石川啄木…
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先(さき)んじて恋のあまさと かなしさを知りし我なり 先んじて老(お)ゆ 石川啄木…
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とるに足らぬ男と思へと言ふごとく 山に入(い)りにき 神のごとき友 石川啄木…
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いそがしき生活(くらし)のなかの 時折(ときおり)のこの物おもひ 誰(たれ)のためぞも 石川啄木…
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