石川啄木

  1. 旅七日(なのか) かへり来(き)ぬれば

    旅七日(なのか) かへり来(き)ぬれば わが窓の赤きインクの染(し)みもなつかし 石川啄木…

  2. こころよく 春のねむりをむさぼれる 目に

    こころよく 春のねむりをむさぼれる 目にやはらかき庭の草かな 石川啄木…

  3. ゆゑもなく海が見たくて 海に来ぬ こころ

    ゆゑもなく海が見たくて 海に来ぬ こころ傷(いた)みてたへがたき日に 石川啄木…

  4. 汽車の旅 とある野中(のなか)の停車場の

    汽車の旅 とある野中(のなか)の停車場の 夏草の香(か)のなつかしかりき 石川啄木…

  5. かの旅の夜汽車の窓に おもひたる 我がゆ

    かの旅の夜汽車の窓に おもひたる 我がゆくすゑのかなしかりしかな 石川啄木…

  6. 白き蓮(はす)沼に咲くごとく かなしみが

    白き蓮(はす)沼に咲くごとく かなしみが 酔ひのあひだにはっきりと浮く 石川啄木…

  7. ゆゑもなく憎みし友と いつしかに親しくな

    ゆゑもなく憎みし友と いつしかに親しくなりて 秋の暮れゆく 石川啄木…

  8. 気弱(きよわ)なる斥候(せっこう)のごと

    気弱(きよわ)なる斥候(せっこう)のごとく おそれつつ 深夜の街を一人散歩す 石川啄木…




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  1. アリストテレス

    引っ込み思案は、若者には美点になるが、年
  2. ロングフェロー

    魂は聴くことができるが、見ることはできな
  3. ヘンリック・イプセン

    人間は自分の現在と未来によってしか、自分
  4. 一休禅師

    この浄土というは、いずくなれば、我が心の
  5. 北野武

    何も無くていいんだ。人は生まれて、生きて
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