石川啄木

  1. あまりある才を抱(いだ)きて 妻のため

    あまりある才を抱(いだ)きて 妻のため おもひわづらふ友をかなしむ 石川啄木…

  2. 打明けて語りて 何か損(そん)をせしごと

    打明けて語りて 何か損(そん)をせしごとく思ひて 友とわかれぬ 石川啄木…

  3. どんよりと くもれる空を見てゐしに 人を

    どんよりと くもれる空を見てゐしに 人を殺したくなりにけるかな 石川啄木…

  4. 人並の才に過ぎざる わが友の 深き不平も

    人並の才に過ぎざる わが友の 深き不平もあはれなるかな 石川啄木…

  5. とある日に 酒をのみたくてならぬごとく

    とある日に 酒をのみたくてならぬごとく 今日(けふ)われ切(せち)に金(かね)を欲(ほ)りせり 石川啄木…

  6. うぬ惚(ぼ)るる友に 合槌(あひづち)う

    うぬ惚(ぼ)るる友に 合槌(あひづち)うちてゐぬ 施与(ほどこし)をするごとき心に 石川啄木…

  7. 何がなしに 頭のなかに崖(がけ)ありて

    何がなしに 頭のなかに崖(がけ)ありて 日毎(ひごと)に土のくづるるごとし 石川啄木…

  8. 死にたくてならぬ時あり はばかりに人目を

    死にたくてならぬ時あり はばかりに人目を避(さ)けて 怖(こは)き顔する 石川啄木…

  9. この次の休日(やすみ)に一日寝てみむと

    この次の休日(やすみ)に一日寝てみむと 思ひすごしぬ 三年(みとせ)このかた 石川啄木…

  10. ある日のこと 室(へや)の障子(しやうじ

    ある日のこと 室(へや)の障子(しやうじ)をはりかへぬ その日はそれにて心なごみき 石川啄木…




カテゴリー




  1. パスカル

    人は多くの場合、他人と異なるのみならず、
  2. アンデルセン

    人生は神の手によって書かれたおとぎばなし
  3. 萩本欽一

    お金をドーンとなくすと、その分、運が来そ
  4. 石川啄木

    ふるさとの父の咳(せき)する度(たび)に
  5. 相田みつを

    墨の機嫌のいいうちに書く 相田みつを
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