石川啄木

  1. 石川啄木

    あたらしき心もとめて 名も知らぬ 街など

    あたらしき心もとめて 名も知らぬ 街など今日(けふ)もさまよひて来(き)ぬ 石川啄木…

  2. 石川啄木

    夜明けまであそびてくらす場所が欲(ほ)し

    夜明けまであそびてくらす場所が欲(ほ)し 家(いへ)をおもへば こころ冷(つめ)たし 石川啄木…

  3. 石川啄木

    人みなが家(いへ)を持つてふかなしみよ

    人みなが家(いへ)を持つてふかなしみよ 墓に入(い)るごとく かへりて眠る 石川啄木…

  4. 石川啄木

    叱られて わっと泣き出す子供心 その心に

    叱られて わっと泣き出す子供心 その心にもなりてみたきかな 石川啄木…

  5. 石川啄木

    女あり わがいひつけに背(そむ)かじと心

    女あり わがいひつけに背(そむ)かじと心を砕(くだ)く 見ればかなしも 石川啄木…

  6. 石川啄木

    わが抱(いだ)く思想はすべて 金(かね)

    わが抱(いだ)く思想はすべて 金(かね)なきに因(いん)するごとし 秋の風吹く 石川啄木…

  7. 石川啄木

    くだらない小説を書きてよろこべる 男憐(

    くだらない小説を書きてよろこべる 男憐(あは)れなり 初秋(はつあき)の風 石川啄木…

  8. 石川啄木

    はても見えぬ 真直(ますぐ)の街をあゆむ

    はても見えぬ 真直(ますぐ)の街をあゆむごとき こころを今日は持ちえたるかな 石川啄木…

  9. 石川啄木

    何事も金金(かねかね)とわらひ すこし経

    何事も金金(かねかね)とわらひ すこし経(へ)て またも俄(には)かに不平つのり来(く) 石川啄木…

  10. 石川啄木

    己(おの)が名をほのかに呼びて 涙せし

    己(おの)が名をほのかに呼びて 涙せし 十四(じふし)の春にかへる術(すべ)なし 石川啄木…




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  1. アンブローズ・ビアス

    想像──事実がしまいこんである倉庫で、詩
  2. 石坂泰三

    満足しているものが一番の金持ちだ。石坂泰
  3. 福沢諭吉

    世の中で一番みにくいことは、他人の生活を
  4. 出光佐三

    人間というものはね、苦労して、鍛錬されて
  5. ヴォルテール

    この世界における大事件の歴史は、犯罪史の
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