過去の記事一覧
-
石川啄木
かなしきは 飽(あ)くなき利己の一念を 持てあましたる男にありけり 石川啄木…
-
石川啄木
やはらかに積れる雪に 熱(ほ)てる頬(ほ)を埋(うづ)むるごとき 恋してみたし 石川啄木…
-
石川啄木
鏡屋(かがみや)の前に来て ふと驚きぬ 見すぼらしげに歩(あゆ)むものかも 石川啄木…
-
石川啄木
浅草(あさくさ)の夜(よ)のにぎはひに まぎれ入(い)り まぎれ出(い)で来(き)しさびしき心 石川啄木…
-
石川啄木
こみ合(あ)へる電車の隅(すみ)に ちぢこまる ゆふべゆふべの我のいとしさ 石川啄木…
-
石川啄木
いと暗き 穴に心を吸はれゆくごとく思ひて つかれて眠る 石川啄木…
-
石川啄木
ふるさとの父の咳(せき)する度(たび)に斯(かく) 咳の出(い)づるや 病めばはかなし 石川啄木…
-
石川啄木
大(だい)という字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて帰り来(きた)れり 石川啄木…
-
石川啄木
東海(とうかい)の小島(こじま)の磯の白砂(しらすな)に われ泣きぬれて 蟹(かに)とたはむる 石川啄木…
-
石川啄木
こころよき疲れなるかな 息もつかず 仕事をしたる後(のち)のこの疲れ 石川啄木…
カテゴリー