石川啄木
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ふるさとの土をわが踏めば 何がなしに足軽(かろ)くなり 心重(おも)れり 石川啄木…
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ふるさとに入(い)りて先(ま)づ心傷いたむかな 道広くなり 橋もあたらし 石川啄木…
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そのかみの神童の名の かなしさよ ふるさとに来て泣くはそのこと 石川啄木…
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ふるさとの空遠(とほ)みかも 高き屋(や)にひとりのぼりて 愁(うれ)ひて下(くだ)る 石川啄木…
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目になれし山にはあれど 秋来(く)れば 神や住まむとかしこみて見る 石川啄木…
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いつしかに 泣くといふこと忘れたる 我泣かしむる人のあらじか 石川啄木…
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長く長く忘れし友に 会ふごとき よろこびをもて水の音聴く 石川啄木…
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おそらくは生涯妻をむかへじと わらひし友よ 今もめとらず 石川啄木…
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いくたびか死なむとしては 死なざりし わが来(こ)しかたのをかしく悲し 石川啄木…
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とるに足らぬ男と思へと言ふごとく 山に入(い)りにき 神のごとき友 石川啄木…
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